トプコン楽位置LN-50 スマホで簡単墨出し

DX化
建築業界向けのDX商材。1人で墨出しが出来るトプコン製の【楽シリーズ】使ってみました。
土木業界では以前紹介した杭ナビが流行っていますが建築業界では今まであまり聞いたことがありませんでした。ですが今回トプコンから建築業界向けに杭ナビをカスタマイズして発売されている建築業界向けの測量機【楽位置】なるものがありましたので、どのような商品なのか今回の記事では解説していきます。

 

楽位置とは?

誰でも1人で簡単にスマホ片手に墨出しが出来るをコンセプトに考えてデビューしたのがトプコン製「楽位置」です。
見た目は以前紹介した杭ナビの色違いです。
杭ナビとの大きな違いは2点。
1点目は測定可能距離が短く50mまでです。杭ナビは130mなので大きく違います。
2点目はトプコン純正のアプリのみでしか測量できません。後述する【楽墨】【楽座】のみです。
従来の測量では光波またはトータルステーションを使用しての測量が定番でした。ですが従来方法だと新入社員や別の業界からの転職された方が一から光波を覚えて使えるまでの時間がものすごくかかる問題がありました。整準作業とかもかなり時間かかりますし・・・。
少子高齢化で労働力が下がっているけど生産性は向上しないといけないという相反している問題を解決できるのが先述した「楽位置」です。楽位置にもメリットとデメリットがあります。
メリット
  • 自動追尾なので測量作業は1人でできる。
  • 操作を覚えやすい。
  • 自動整準で設置が簡単
  • 360°プリズム(キャンディーミラー)が付属している。
  • 防塵・防水性能 IP65
  • 座標抽出アプリ【楽座】でDXFから座標抽出可能

デメリット

  • 測定可能距離が0.9m~50mまで
  • 単体だけでは測量不可、トプコン純正アプリ【楽墨】のみコントロール可。その他アプリなし
  • 求心望遠鏡はついていないので既知点への器械点設置は不得手。
    レーザー求心が付属しているので出来ないことはないが自動整準のためかなり難しい。
    基本設置は2点以上の既知点から器械点を求める後方交会による設置が基本
  • ノンプリズム測距は非搭載。
  • トータルステーションではないので国土地理院の等級はなし
  • 座標抽出アプリ【楽座】はデスクトップ上で使用できない

使用可能なアプリ2選

1.楽墨

楽位置を使用して測量する際はこちらのトプコン純正アプリの楽墨を使用することになります。
これ以外で制御できるアプリはありません。

楽墨を起動すると建築業専門の測量コマンドが複数あります。

位置出しは下記のようにポイントまで誘導画面にて教えてくれます。
車のカーナビのような感じですね。

座標データは手入力かCSV入力になります。
建築業界ではCSVってよく使うのか不明です。
測量・土木業界であればSimaが多いと思うのですが・・・。

楽墨はAppStoreもしくはGooglePlayで年額¥11,000ー(税込)でダウンロードできます。

2.楽座

楽座は座標抽出アプリです。
図面データ(DXF)を楽座に取込んで、図面を表示させて位置出しをしたいポイントタップしていくと自動で座標が抽出されます。
その後抽出したデータを保存してCSVで出力後【楽墨】でCSVを取り込めば位置出ししたいポイントが表示されます。

楽墨はAppStoreもしくはGooglePlayで年額¥11,000ー(税込)でダウンロードできます。

標準構成品

楽位置本体


超小型360°プリズム【キャンディーミラー】

その他ケース内にはバッテリー2個、充電器、ピンポール20cm×2本、石突が入っています。

スマホは別途購入となります。

 

トプコン楽位置LN-50~まとめ~

今回はトプコン楽位置LN-50について解説してきました。ここ数年で市場の人手不足・生産性向上が待ったなしの状況になってきています。そんな状況だからこそ一人で測量でき尚且つ覚えるのに時間がかからないトプコン楽位置LN-50が必須になってきているのだと感じています。まだ見たり触ったことがなければ、ぜひ見て体験していただきたいと思います。

 

 

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