工事写真の電子小黒板おすすめアプリ3選

DX化
工事写真の電子小黒板化のメリットとデメリットは?おすすめアプリは?

工事写真の電子小黒板化は、建設工事の管理を効率的にする方法です。この記事では、工事写真の電子小黒板化のメリットとデメリット、おすすめアプリ3選をご紹介します。

 

電子小黒板のメリット

1. 作業時間短縮

従来の写真整理は手作業で1枚1枚写真を確認しながら工種毎に振り分けを行っていると思いますが電子小黒板を利用すると写真撮影時に電子納品のツリー体系に合わせた工種を選んで保存するので、事務所での振り分け作業がなくなり作業時間が大幅に短縮されます。

2. 撮影が1人で可能

従来の撮影方法だと1人が黒板を持って、もう1人が撮影をすることがあると思います。自撮り棒型の工事用黒板で1人で撮影されている方もいます。原理は後者に似ています。撮影者の自由な時間に撮影ができその場で情報の書き込みもできます。

3. 黒板・マグネット等の持参が必要ない

複数の看板や複数のマグネットに書かれている工種等の現場への持参が不要です。

電子小黒板のデリット

1. 費用がかかる

黒板や自撮り棒型等の従来の黒板使用での撮影では現場で使用する黒板代がかかるのみですが、電子小黒板導入に当たり毎年の利用料などが必要になってきます。

2. 信憑性確認を有するものを使用

どのアプリやソフトでも使っていいというわけではありません。

国土交通省が規定しているのは
信憑性確認(改ざん検知機能)を有するものを使用することです。
信憑性確認検定を合格したソフトウェア一覧は下記よりご確認下さい。

受注者は、デジタル工事写真の小黒板情報電子化の導入に必要な機器・ソフトウェア等(以降、「使用機器」と称する)については、写真管理基準「2-2 撮影方法」に示す項目の電子的記入ができること、かつ信憑性確認(改ざん検知機能)を有するものを使用することとする。なお、信憑性確認(改ざん検知機能)は、「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」(URL「https://www.cryptrec.go.jp/list.html」)に記載している技術を使用していること。また、受注者は監督職員に対し、工事着手前に、本工事での使用機器について提示するものとする。
なお、使用機器の事例として、URL「http://www.cals.jacic.or.jp/CIM/sharing/index.html」記
載の「デジタル工事写真の小黒板情報電子化対応ソフトウェア」を参照されたい。ただし、この使用機器の事例からの選定に限定するものではない。

引用元:国土交通省 デジタル工事写真の小黒板情報電子化について

信憑性確認(改ざん検知機能)検定を合格したソフトウェア一覧を示します。なお、「信憑性確認機能(改ざん検知機能:ハッシュ値(SHA-256))」は、「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC 暗号リスト)」の電子政府推奨暗号リストに掲載されている技術です。

引用元:デジタル工事写真の信憑性確認(改ざん検知機能)検定合格ソフトウェア一覧

3. 現場により不向きなところがある

高温多湿、粉塵等の現場条件の影響により、対象機器の使用が困難な場所での撮影が不向きです。

おすすめアプリ3選

1. 蔵衛門Pad:株式会社ルクレ

引用元:蔵衛門Pad

専用のタブレットにより電子小黒板がはじめられる蔵衛門Pad
全国22万を超える公共・民間工事の現場で導入実績あり。

特徴

  • 頑丈・防水・防塵の専用タブレット
  • LEDライト標準装備
  • 電源オンですぐ使える
  • 直感的に書けるキーボード
  • 電子小黒板入り写真から台帳を自動生成
  • 図面閲覧
  • 蔵衛門Padで作成した写真はパソコン用台帳ソフトの蔵衛門御用達で自動振り分け
  • 最上位モデルでは鉄筋出来形自動検測システムを搭載

価格:蔵衛門Pocket ¥49,280ー(税込)から

2. どこでも写真管理Plus:福井コンピュータ株式会社

引用元:どこでも写真管理Plus

小黒板付き工事写真の撮影に対応したiOS/Andoridアプリです。

特徴

  • アプリ自体は無料
  • 「EXTREND武蔵写真管理プログラム」との連携により写真の自動振り分け効率化
  • 「EXTREND武蔵写真管理プログラム」から「黒板作成・連携ツール」を連携起動して黒板情報作成
  • 「黒板作成・連携ツール」は有料ですが監督人数に対してタブレット用アプリを導入しないで済むのでコストが抑えられます。極端な話だと「黒板作成・連携ツール」1ライセンスあれば電子小黒板が全員で使えます。

価格:「どこでも写真管理Plus」は無料
「黒板作成・連携ツール」 1ライセンス¥13,200ー(税込)/1年間利用料

3. SiteBox:株式会社建設システム

引用元:SiteBox

土木現場用スマートフォンアプリです。

特徴

  • KSデータバンク(クラウド)とデキスパート写管屋(パソコン用ソフト)との連携により写真の自動振り分け
  • 帳票(出来形・品質)の自動作成
  • 略図をその場で作成
  • 画像や黒板・注釈をレイヤー化(SVG形式)対応

価格:「SiteBox」は1ライセンス¥13,200ー(税込)/1年間利用料
「KSデータバンク」10GB¥6,600ー(税込)/1年間利用料

 

工事写真の電子小黒板おすすめアプリ3選~まとめ~

デジタル工事写真の電子小黒板化は、建設現場の管理を向上させ、省力化と生産性向上を可能にします。今後の建設業界の発展において、この技術は不可欠となるはずです。

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