建設業　安全管理５つのポイント

安全管理
2023.09.30

『建設現場の事故相次ぐ』

2023年9月に八重洲のビル建設現場で事故が発生、同年7月には高架道路の橋桁が落下事故発生、このような施工現場での事故が相次いで報道されています。

安全管理に絶対はありません。どんなに安全管理を行っても事故ゼロにはなりません。ですが、限りなくゼロに近づけることはできます。

限りなく事故ゼロに近づけるために今回は『安全管理の５つのポイント』を解説していきます。

 

 

1. 安全管理の基本原則

1-1. 建設業における安全基準と法規制：理解して守るべきポイント

建設業における安全基準や法規制は、従業員の安全を確保するために非常に重要です。現場での基本的な安全対策や、必要な許可や資格について学びましょう。労働安全衛生法などの法律を守ることで、事故を未然に防ぎ、労働環境を向上させることができます。

1-2. 安全意識の醸成：従業員が安全を第一に考える文化を育む方法

安全な職場環境を実現するには、従業員の安全意識を高める必要があります。定期的な安全ミーティングやトレーニングを行い、従業員が危険を認識し、安全な行動を身につけることが重要です。また、良い安全文化を醸成（徐々に作り上げる）するために、上層部からのリーダーシップが求められます。

2. 危険予防とリスクマネジメント

2-1. 危険の予知と予防：事前に対策を講じる方法と注意すべきポイント

事故を防ぐためには、危険を事前に予測し、それに対する対策を講じることが必要です。現場での危険を見つける目を養い、適切な安全装置や標識を使用することで、事故のリスクを減らすことができます。

2-2. リスクマネジメントの戦略：リスクを最小限に抑えるための手法とツール

リスクマネジメントは、リスクを特定し、最小限に抑えるための戦略的なアプローチです。リスクの特定と評価を行い、保険の活用や安全な作業手順の策定など、リスクをコントロールする方法を学びましょう。

3. 安全教育とトレーニング

3-1. 新入社員への安全教育：基本ルールと実践的なトレーニングの提供方法

新入社員には、建設業界の安全基準や作業手順を徹底的に教育する必要があります。基本ルールだけでなく、現場での実践的なトレーニングを通じて、安全な作業習慣を身につけることが重要です。かならず先輩社員とのペアでのOJTがベストです。

3-2. 安全意識向上のための定期的なトレーニング：成功するプログラムの構築

安全意識を高めるためには、従業員に定期的にトレーニングを提供することが必要です。事故の実例を学び、安全な行動様式を身につけるトレーニングプログラムを定期的に実施することで、安全意識を向上させましょう。形骸化した教育訓練では本来の安全意識は向上しません。よく見かけるのは教育は行っているが訓練はあまり見かけないことです。実際に事故が起きたことも想定しての訓練も必要です。

4. 安全機器と技術の活用

4-1. 最新の安全機器：建設現場で役立つテクノロジーとその選定ポイント

建設業界では、最新の安全機器が数多く利用可能です。例えば、ヘルメットに組み込まれたセンサーや監視カメラなど、現場の安全を向上させるテクノロジーを活用しましょう。機器の性能や適用範囲を理解し、適切に選定することがポイントです。購入もありますがレンタルから始めてみるのも色々試せていいかもしれません。

4-2. IoTと建設業界の安全管理：データ活用による効果的な安全施策の実現

IoT（Internet of Things）を活用することで、建設業界の安全管理を効果的に行うことができます。センサーデータやビッグデータの解析を通じて、危険を事前に把握し、安全施策を最適化する方法を学びましょう。ソフトウェアによってはVR（仮想空間）上で実際の施工現場をモデル化して安全管理に利用することもできます。もちろん施工上の不都合も合わせて知ることができます。従来は施工しながら知ることになることが事前に分かるようになります。

5. 事故発生時の対応と改善策

5-1. 事故発生時の緊急対応：速やかな措置と報告の手順

事故が発生した際には、速やかな緊急対応が求められます。怪我人の安全を確保し、事故の拡大を防ぐための手順を徹底的にトレーニングしましょう。また、事故の詳細な報告が、再発防止策の検討に役立ちます。上記3-2でも記載した緊急事態対応テストを行いましょう。

5-2. 事故の原因分析と再発防止策：組織全体での学びと改善の促進

事故が発生した場合、原因を徹底的に分析し、再発を防ぐための改善策を練ることが必要です。組織全体での学びと情報共有を通じて、類似の事故を未然に防ぐための対策を講じましょう。事故が発生すると人身事故の場合、賠償問題、企業のイメージダウン、公共工事の場合指名停止等も関わってきます。再発防止策は外部の労働安全コンサルタントなどに相談するのもいいかもしれません。

 

 

6. 建設業　安全管理５つのステップ～まとめ～

今回は「建設業　安全管理５つのステップ」を解説しました。記事冒頭にも記載しましたが、どんなに安全管理を行っても事故ゼロにはなりません。ですが、限りなくゼロに近づけることはできます。今回の「建設業　安全管理５つのステップ」を再度振り返って実践してみてください。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました