ISO9001認証取得について皆さんはどんなイメージですか?
『ISO認証取得まで覚えることが多くて難しそう。取得まで時間かかりそう』
そんな話をよく聞きます。
今回はISOを取得検討している、または検討したい方、向けにロードマップを作りました。
ロードマップさえ分かっていればもう迷う心配はありません。
20年以上建設業界で営業した経験から、情報や事例に基づきロードマップをご紹介
目次
1.マネジメントシステム構築 期間約1ヶ月~3ヶ月
先ず初めに行うのがマネジメントシステムの構築です。これは自社の業務内容を文書化してISO9001の規格要求事項と合わせていく作業です。この部分が難しい部分です。なぜなら規格内容を理解していないと、規格の、どの部分が業務に当てはまるか不明です。自社でできる企業は自社構築がおすすめです。金額面のメリットが大きいのと、理解度が違います。不安がある場合は自社での構築をやめて外注しましょう。外注はISOコンサルタントの企業に任せると構築がとても楽です。その代わり費用が掛かるのがデメリットですが。実際にあった話では急遽ISO責任者が退職することとなり後任が路頭に迷ってる企業がありました。この企業ではISOコンサルタントを通じて構築していたので後任の方を再教育して事なきを得たそうです。
2. 運用 期間約1ヶ月~半年
マネジメントシステムを構築した後は、実際に運用してみましょう。作成したマネジメントシステムがうまくできているかを確認して問題があれば改善を行って、来るべき審査に備えましょう。審査を受けるまでは何回でも改善可能です。この機会に社内文書統一や改善を積極的に行いましょう。
3. 認証審査 スタートから3ヶ月~半年後
運用がある程度できたら今度はISO認証を行っている審査会社の審査を受審しましょう。
審査会社もいろいろあります。建設業が得意な審査会社もあるかもしれません。どの審査会社が自社にとって有益なのか見極めながら選択しましょう。
4. 認証取得
審査会社の審査が終わり問題がなければ後日、認証取得となります。認証取得後は認証書が発行され社内外にアピールすることができるようになります。
5. 取得後
取得後は引き続きマネジメントシステムの運用を行い、毎年1回か2回の審査を受審して認証を継続していく形となります。
5-1.その他の規格
ISOは9001(品質マネジメントシステム)だけではなく14001(環境マネジメントシステム)45001(労働安全衛生マネジメントシステム)27001(情報セキュリティマネジメントシステム)等いろいろな規格があります。同時に統合での審査も出来るので自社に必要な規格があれば追加もいいかもしれません。ちなみに経営審査事項での加点対象は9001と14001の2規格です。また一部の自治体の格付けや総合評価の加点等で45001が必要なところもあるようです。
6. 建設業 ISO9001認証取得までのロードマップ~まとめ~
今回は『建設業 ISO9001認証取得までのロードマップ』を解説しました。
一見大変そうに見えるISO認証取得ですがロードマップで見ると工程はそんなに多くありません。取得までの期間は、企業により違いますが行うことは一緒です。今回のロードマップが参考になれば嬉しいです。
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