ISO審査員になるための道:成功へのステップと資格

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ISO審査員になりたいけど、どうやったらなれる?

ISO審査員になることは、品質や環境や安全の向上に寄与する重要な役割です。この記事では、私がISO審査員資格を取得するまでの道のりや必要な知識などの基本ステップについて説明していきます。

 

1. ISO審査員の基本

ISO審査員は、品質管理や環境・労働安全衛生の専門家であり、組織が各ISO規格の要求事項に準拠しているかを審査します。必要なスキルや知識には、コミュニケーション能力、業界知識、法令理解、スケジュール管理などが含まれます。初心者でも理解しやすいように、これらの基本的な要件を解説します。

2. ステップバイステップの道のり

ISO審査員になるためのステップを紹介します

ステップ 1: 準備段階

まず自分が今まで仕事として従事したことは何かを考えます。
私は建設業界での経験があったことから建設業界の審査ができる審査員を目指しました。
審査員になるには職歴(どの業界の職についていたか)が重要になります。
例えば製造業に携わったことのない人が製造業の審査に行ってもどこを審査すればいいのか分かりません。その為一般的には今まで携わった業界での審査員を目指すことになります。
ここでの準備物は取得したい審査員資格のISO規格要求事項が記載されている書籍を購入しましょう。最初見ても何のことだかさっぱり分からなかったですが・・・。

ステップ 2: 審査員になる為の審査員研修を受講

審査会社によっても違いはあると思いますが私が所属している審査会社は研修がありました。
QMS・EMS・OHSMS(当時はOHSAS)の3規格の審査員研修で2週間。
朝から晩までみっちり研修があり毎日課題も出てかなりハードだったのを覚えています。
それぞれの規格の研修最終日には筆記試験もありました。

ステップ 3: オブザーバー参加

ステップ2の筆記試験を合格すると今度は実地研修が行われます。よくオブザーバーと言われ審査の流れや審査リーダーの一挙手一投足を近くで確認します。オブザーバーの期間で大事なことは審査リーダーがどのように審査を進めているか?顧客との接し方はどのようにしているか?質問はどのように聞いているか?メモの取り方、チェックリストの作り方等多岐にわたります。基本審査中はオブザーバーの発言権はありません。もし聞きたいことがある場合は断りを入れて確認しましょう。
最近ではオブザーバーでも質問の機会をいただける場合もあるので確認してみましょう。

ステップ 4: メンバー審査員実地試験

ステップ3で既定の回数オブザーバー参加を終えるとまずメンバー審査員としての実地試験が行われます。実地試験は実際の受審組織に訪問し審査リーダーから依頼された部分の審査を行います。常に検査官が同席しメンバー審査員として素質があるかをチェックされます。
見事実地試験を合格すると晴れてメンバー審査員となります。ちなみに私は一度落ちました。

ステップ 5: リーダー審査員実地試験

ステップ4でメンバー審査員として昇格を果たすと今度は審査の全ての工程を行えるリーダー審査員として実地試験が行われます。メンバー審査員からリーダー審査員になるには経験が必要です。メンバー審査を数多くこなして審査の流れや聞き方などの熟練度をあげましょう。できればいろいろなリーダー審査員と審査に携わると経験値が多くなります。
実地試験はメンバー審査員実地試験と同じ方法です。常に検査官が同席して検査されます。メンバー審査員時の試験より求められるスキルが高いので準備は入念にしましょう。

3. 審査員資格取得後の研鑽

リーダー審査員になっても研鑽を続けなければなりません。法令は日々改訂していますし、顧客の業務の技術の進歩もあります。顧客の業務内容を理解することで顧客の為になるような審査が出来るはずです。

4. 成功事例とアドバイス

実地試験のアドバイスとしては事前のロールプレイングや審査時に聞くチェックリスト等が必要です。要求事項に対してどのように顧客に聞き取りや記録・文書を見せてもらうかが重要なので必要かなと感じました。コミュニケーション能力も求められるので、審査員という上から目線ではなく対等な対場で審査が進められる空気づくりが大事です。

 

ISO審査員になるための道:成功へのステップと資格~まとめ~

ISO審査員になることは、かなり挑戦的ですが、品質・環境・安全の向上に大きな影響を与える仕事です。初心者でも着実に進められるステップを挙げ、実務経験の積み重ねが成功への近道です。 ISO審査員に興味がある方は、自ら積極的に学び、ステップを進んでいくことをおすすめします。

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